ダンボール箱の主な形状・材質について

ここでは、当店で主に取り扱うダンボール箱の「種類」、「材質」、「厚さ」などについてご説明しております。

その1.主なダンボール箱の形状

A式ダンボール箱

いわゆる「みかん箱」と呼ばれるタイプ。
汎用性が高く、引越しなど一般的によく使われるタイプの箱です。
箱のフタと底部分、もしくは底のみをテープで留めて使用します。

B式ダンボール箱

差込みフタ式ダンボール箱。
テープ不要で、組み立てやすさや見栄えの良さが人気の箱です。
「抜き型」の作成が必要になりますが、箱の底をワンタッチ式にしたり
底組み式(アメリカンロック)にしたりと色々なバリエーションがあります。

C式ダンボール箱

身と蓋をかぶせて梱包する箱で「かぶせ式」とも呼ばれます。
パネルや額縁、平物など薄いものの梱包に適した形状です。
化粧箱やギフトケースにもよく使われています。

N式ダンボール箱

差込みフタ式ダンボール箱。
開いた状態の1枚のダンボールを組み立てて使用するタイプの箱です。
型が必要ですが、糊を使用しないため、B式よりもコストパフォーマンスが高く量産向け。
色々なバリエーションがあります。

タトウ式ダンボール箱

やっこ式とも呼ばれるタイプ。厚みの薄いものを梱包するのに適した形状です。
かさばらず作業もしやすいのが特長です。

その2.ダンボールの構造

ダンボールは波打っている紙を2枚の紙でサンドしています。
波打った部分は【中芯】(なかしん)といい、2枚の紙は【表ライナ】と【裏ライナ】といいます。
また、横から見た状態の中芯部分を【フルート(段)】と呼んでいます。


表ライナ・裏ライナ

この部分に使用する紙の原材料の配分によって、ダンボールの強度が変わります。
一般的に「C5」や「K5」などという表記はこの部分のことを言います。

原材料がほぼ古紙の「Cライナ」と比べ、「Kライナ」はバージンパルプを原材料に使用するため、強度的には「Cライナ」よりも「Kライナ」のほうが強くなります。

  C5 K5 K6
区分
Cライナ
Kライナ
特徴 古紙が原材料となります。強度はKライナよりも劣るため、強度をあまり必要としないような軽量なものの梱包や、仕切りなどに主に使用されます。 一般的な材質で、当店でもっとも多く使用している材質です。バージンパルプが原材料となるため、強度はC5よりも強くなります。 重量物の梱包や海外発送など、強度を必要とする場合に主に使用されます。強度の高い分、コストは高くなります。
強度

中芯

中央の波の打っている部分を中芯といいます。主に古紙が原材料となります。

フルート(段)

ダンボールを横から見た状態で、中芯の波の部分を「フルート」または「段」といい、
「AF(※Fはフルート)」や「BF」ないしは、「A段」、「B段」等の表記で表します。

  Bフルート Aフルート Wフルート
通称 B段(シングル) A段(シングル) W/A段(ダブル)
特徴

Bフルート3mm

厚さ3mmの薄めのダンボール。
段の高さが低く、軽量なものや、缶・瓶などの梱包に向いています。

Aフルート5mm

厚さ5mmの一般的なダンボール。
緩衝性にも優れており、引越しや梱包などさまざまな用途で使用されています。

Wフルート8mm

B段とA段を組み合わせた厚さ8mmのダンボール。
強度があり、重量物の梱包や輸出などに多く使用されています。

表と裏の見分け方

表と裏

表面に「スジ」の見えるほうが「裏」となります。


参考動画

その3.ダンボール箱の強度について

ダンボールの強度について

「段の厚み(強さ)」と「紙の材質(硬さ)」の組み合わせでダンボールの強度は全く違ってきます。

ダンボールの強度が高くなるほど、箱にした時の強度も高くなります。(重さも重くなります)
この2つの強度が高ければ、箱の強度も高い=丈夫だということになります。